こんにちは。税理士の竹田です。
今日は税理士としてのやりがいについて書こうと思います。
タイトルにある”You are my hero!”は、シンガポールにあるクライアントの問題を解決できた時にその法人のCFOからいただいたメールです。
なんとなくお気づきかと思いますが、私にとって、税理士としてのやりがいはお客様から感謝されることです。
他にも「お願いしてよかった」や「Brilliant!」などというお褒めのお言葉をいただいたこともありますが、せっかくですので、タイトルとなったクライアントとのお話について少し触れたいと思います。
上記のシンガポールの法人(以下「S社」とします。)はアジアにいくつか子会社があったのですが、日本には子会社がなく、日本の法人と初めて取引するとのことでした。
初めて日本の法人と取引するということで、今回の取引について日本の課税関係を教えてほしいというかなりざっくりとしたご依頼だったのですが、具体的な取引の内容や契約書のドラフトなどを確認して、S社にメリットをもたらすにはどのようにすればよいかということを考えながら、「日本の税務上はこういう問題点がある」ということや「こういうアレンジにしたほうが良いのではないか」などの提案を交えて、1か月半ほどかけてクライアントと何度もやり取りをしました。
クライアント側も一旦ご納得いただけたようで、業務が完了したと思っていたのですが、3か月後くらいにS社のCFOから連絡がありました。内容は日本の取引先側の税理士から消費税の取り扱いについて、日本の取引先側でリスクがあるから取引の条件を変えてほしいという旨の連絡が来ている。どうにかしてくれというメールでした。
クライアントが前提としていた取引条件はあまり一般的なものではなく、書籍などにも取り扱いが載っていないので、取引先側の税理士の言い分もわからなくはなかったのですが、国際税務の論点では昔から問題にされる部分で他の法人でも同様のを見た事例をいくつか見たことがあったので、日本の取引先側にリスクなどない旨をお伝えしたのですが、なかなか取引先側の税理士に納得していただけず、取引のアレンジを変更することにしました。
S社のCFOからは日本の取引先と今後も良い関係を築きたいため、日本の取引先側にリスクのないようなアレンジを考えてくれということで、数日検討し、S社のCFOに私の考えたアレンジを提案し、内容についても詳細にご説明しました。
S社のCFOもこの内容ならS社側にもほとんど負担はないし、日本の取引先側の望んでいるアレンジになったということでご納得いただけ、最後に”You are my hero“というメールをいただきました。
想定していた業務よりも複雑なものになり、かなり大変だった思い出がありますが、クライアントからお褒めのお言葉をいただき本当にやってよかったと思いました。
また、後日談としてS社が日本に法人を設立した際に、我々に税務顧問に関する業務の依頼をいただけたことも大変うれしかったです。
守秘義務などもありますのであまり細かい取引の内容や問題点についてまで書くことができなかったのですが、もし気になるようであればご連絡ください。もう少しお話しできるところまでお話しさせていただきます。
最後になりましたが、何かお困りのことがありましたらぜひお気軽にご相談ください。
これからも1人でも多くの方のHeroになれるように頑張りたいと思います!
竹田
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